千早くんは、容赦が無い
6.秘密を知ったら、あなたは……?
言いたくないけど、言わなきゃ
千早くんと付き合うようになって数日。
毎日一緒に帰るのはもちろん、彼氏彼女として初めて迎える週末は、一緒に出掛ける約束もした。
その上、千早くんは理数科で私は普通科だから、校舎が違っていてとても離れているというのに、休み時間に突然現れたりする。
今日の昼休みも、桜子とお弁当を食べていた時のことだった。
「ねー、また私と涼介と亜澄と千早くんでさ、またどっか遊びに行かない? 今度はお互いに正式なカップルとしてさ!」
結局、桜子は涼介くんと正式に付き合うことになった。
まあ期間限定と謳っていた時から、ふたりともすごく気が合っていたもんね。
そうなるんだろうなって私も思っていた。
「お互いに正式なカップルとして、かあ」
確かに、この前四人で出かけた時は、私と千早くんは付き合っていなかった。
「ね、そうしようよ! お互いのお祝いもかねて!」
お祝いかあ、いいね。
そう私が言おうとした、その時。
「それも楽しそうだけど、しばらくは亜澄とふたりっきりで出かけたいんだよなあ」
突然、爽やかだけどマイペースな声が聞こえてきた。
毎日一緒に帰るのはもちろん、彼氏彼女として初めて迎える週末は、一緒に出掛ける約束もした。
その上、千早くんは理数科で私は普通科だから、校舎が違っていてとても離れているというのに、休み時間に突然現れたりする。
今日の昼休みも、桜子とお弁当を食べていた時のことだった。
「ねー、また私と涼介と亜澄と千早くんでさ、またどっか遊びに行かない? 今度はお互いに正式なカップルとしてさ!」
結局、桜子は涼介くんと正式に付き合うことになった。
まあ期間限定と謳っていた時から、ふたりともすごく気が合っていたもんね。
そうなるんだろうなって私も思っていた。
「お互いに正式なカップルとして、かあ」
確かに、この前四人で出かけた時は、私と千早くんは付き合っていなかった。
「ね、そうしようよ! お互いのお祝いもかねて!」
お祝いかあ、いいね。
そう私が言おうとした、その時。
「それも楽しそうだけど、しばらくは亜澄とふたりっきりで出かけたいんだよなあ」
突然、爽やかだけどマイペースな声が聞こえてきた。