千早くんは、容赦が無い
えっ、初対面で!?
放課後になると、桜子は涼介くんと一緒に帰って行った。
まあ付き合いたてだし、そりゃ一緒に帰りたいよね。
別れ際に「めんどくさいことを頼んでごめんね、亜澄」と申し訳なさそうに言ってくれたし、涼介くんと帰ろうとした時の桜子は嬉しそうな顔をしていたから、別にそれはいい。
だけどやっぱり。
「セン」くんの前で、桜子のふりがちゃんとできるのかが不安だよー……。
学校を出た私は、約束のカフェへと辿り着いた。
ちなみに桜子の「アオハル」上でのユーザーネームは、「ちぇりー」と言うらしい。
私は「ちぇりー」、私は「ちぇりー」……。
そう言い聞かせながらカフェへと入店し、店内の一番奥のテーブルへと私は恐る恐る進んだ。
「ちぇりー」と「セン」くんが、一番奥のテーブルで待ち合わせするとあらかじめ決めていたためだ。
そして奥のテーブルにはすでに誰かがかけていた。
壁側に顔を向けているので、どんな人なのかはまだ分からない。
私は心臓がドキドキと大きな音を立てているのを感じながら、神に祈る気持ちで奥のテーブルへと向かう。
「は、初めまして!」
まあ付き合いたてだし、そりゃ一緒に帰りたいよね。
別れ際に「めんどくさいことを頼んでごめんね、亜澄」と申し訳なさそうに言ってくれたし、涼介くんと帰ろうとした時の桜子は嬉しそうな顔をしていたから、別にそれはいい。
だけどやっぱり。
「セン」くんの前で、桜子のふりがちゃんとできるのかが不安だよー……。
学校を出た私は、約束のカフェへと辿り着いた。
ちなみに桜子の「アオハル」上でのユーザーネームは、「ちぇりー」と言うらしい。
私は「ちぇりー」、私は「ちぇりー」……。
そう言い聞かせながらカフェへと入店し、店内の一番奥のテーブルへと私は恐る恐る進んだ。
「ちぇりー」と「セン」くんが、一番奥のテーブルで待ち合わせするとあらかじめ決めていたためだ。
そして奥のテーブルにはすでに誰かがかけていた。
壁側に顔を向けているので、どんな人なのかはまだ分からない。
私は心臓がドキドキと大きな音を立てているのを感じながら、神に祈る気持ちで奥のテーブルへと向かう。
「は、初めまして!」