千早くんは、容赦が無い
桜子は陸が私のことを好きだったってことを何故か知っていて、「まあ、これで亜澄と千早くんの間には何も隠し事は無い付き合いになったんだし。陸も諦めがつくんじゃない?」と言っていた。
――ずっと、私のことを好きでいてくれた陸。
今の陸の気持ちを思うと、私だって切なくなってしまう。
だけどすごく勝手かもしれないけれど、私は幼馴染として陸が大好きだ。
ずっとサッカーをひたむきに頑張っていて、常に前向きな陸のことを、誇り高く思ってすらいる。
だからもし今回のことで陸と疎遠になったら悲しいな、と考えていた。
まあ、私が「これからも仲良くしてね」なんて言える立場じゃないから、教室で会っても気まずそうに目を逸らす陸には、何も言えずにいた。
だから今日陸が私に挨拶をしてくれたことはとても嬉しかった。
でもまだ気まずいって言ってるから、やっぱり昔みたいに仲良くするのは無理なのかな……。
なんて、不安に思っていると。
「まあ、でももう俺吹っ切れたからさ!」
陸は破顔して、明るい声で言う。
「えっ。そうなの?」
――ずっと、私のことを好きでいてくれた陸。
今の陸の気持ちを思うと、私だって切なくなってしまう。
だけどすごく勝手かもしれないけれど、私は幼馴染として陸が大好きだ。
ずっとサッカーをひたむきに頑張っていて、常に前向きな陸のことを、誇り高く思ってすらいる。
だからもし今回のことで陸と疎遠になったら悲しいな、と考えていた。
まあ、私が「これからも仲良くしてね」なんて言える立場じゃないから、教室で会っても気まずそうに目を逸らす陸には、何も言えずにいた。
だから今日陸が私に挨拶をしてくれたことはとても嬉しかった。
でもまだ気まずいって言ってるから、やっぱり昔みたいに仲良くするのは無理なのかな……。
なんて、不安に思っていると。
「まあ、でももう俺吹っ切れたからさ!」
陸は破顔して、明るい声で言う。
「えっ。そうなの?」