千早くんは、容赦が無い
『まずはさっきはいきなり帰ってごめん、から初めてさ。今までのやり取りは履歴から見れるから、それで適当に話し合わせていけばいいと思うよ』
「適当にかあ……」
呟くように私は言う。
男の子に面と向かって「好き」って言われたのは、初めてだった。
それだけでもどうしたらいいのかわからないはずなのに、本当に私のことが好きなのかどうかもわからないっていう、かなり複雑な状態だ。
適当にって桜子は言うけど、私にはとても難しい気がした。
『亜澄は、「セン」くんと話していて楽しかったんでしょ?』
「うん……。それはそうだね」
桜子に言われて、「セン」くんとの会話を思い出す私。
苺のショートケーキに喜ぶ私をかわいいって言ってくれたり、苺をあっさりとくれたり、学校での出来事を面白く話してくれたりした「セン」くん。
短い時間だったけれど、とても楽しかったのは事実だ。
「ちぇりー」のことが無ければ、本当はもっと長く話していたかった。
『難しいことは考えないで、しばらくは友達だと思って付き合ってみたらどう? とりあえず告白のことは保留にしてもらってさ』
「なるほど……」
「適当にかあ……」
呟くように私は言う。
男の子に面と向かって「好き」って言われたのは、初めてだった。
それだけでもどうしたらいいのかわからないはずなのに、本当に私のことが好きなのかどうかもわからないっていう、かなり複雑な状態だ。
適当にって桜子は言うけど、私にはとても難しい気がした。
『亜澄は、「セン」くんと話していて楽しかったんでしょ?』
「うん……。それはそうだね」
桜子に言われて、「セン」くんとの会話を思い出す私。
苺のショートケーキに喜ぶ私をかわいいって言ってくれたり、苺をあっさりとくれたり、学校での出来事を面白く話してくれたりした「セン」くん。
短い時間だったけれど、とても楽しかったのは事実だ。
「ちぇりー」のことが無ければ、本当はもっと長く話していたかった。
『難しいことは考えないで、しばらくは友達だと思って付き合ってみたらどう? とりあえず告白のことは保留にしてもらってさ』
「なるほど……」