千早くんは、容赦が無い
どうしたの?
千早くんと、「アオハル」でやり取りした後。
私は自室から出てリビングでくつろぎ始めたけど、そわそわしてしまってどうも落ち着かない。
その後、お母さんが晩御飯の手伝いを私に頼んできた。
いつものことだから「はーい」と了承した私だったけれど。
「ちょっと亜澄、聞いてるの?」
手伝いの説明をしていたお母さんが、咎めるような声を出した。
「……はっ。な、なんだっけ」
ちゃんと聞いていたはずだったのに、いつの間にか千早くんのことを考えてしまっていたみたいで、全然私の耳には届いていなかった。
「カレーに入れる玉ねぎ炒めてって言ったじゃない。もう、何ぼーっとしてるの? 大丈夫?」
「た、玉ねぎね! ごめんごめん、大丈夫!」
「そうなの? お願いね」
お母さんは少し不思議そうにしていたけど、私が玉ねぎを炒め始めたら人参の皮をむき始めた。
いけないいけない、つい千早くんのことを考えちゃうなあ。
だってただ桜子の身代わりとして今日だけ会うって話だったはずのに……。
いきなりの千早くんの告白から始まったまったく予想外の展開に、気持ちが落ち着かないよ。
私は自室から出てリビングでくつろぎ始めたけど、そわそわしてしまってどうも落ち着かない。
その後、お母さんが晩御飯の手伝いを私に頼んできた。
いつものことだから「はーい」と了承した私だったけれど。
「ちょっと亜澄、聞いてるの?」
手伝いの説明をしていたお母さんが、咎めるような声を出した。
「……はっ。な、なんだっけ」
ちゃんと聞いていたはずだったのに、いつの間にか千早くんのことを考えてしまっていたみたいで、全然私の耳には届いていなかった。
「カレーに入れる玉ねぎ炒めてって言ったじゃない。もう、何ぼーっとしてるの? 大丈夫?」
「た、玉ねぎね! ごめんごめん、大丈夫!」
「そうなの? お願いね」
お母さんは少し不思議そうにしていたけど、私が玉ねぎを炒め始めたら人参の皮をむき始めた。
いけないいけない、つい千早くんのことを考えちゃうなあ。
だってただ桜子の身代わりとして今日だけ会うって話だったはずのに……。
いきなりの千早くんの告白から始まったまったく予想外の展開に、気持ちが落ち着かないよ。