千早くんは、容赦が無い
家では常に何かしら育てているんだけど、秋に植えた苺を収穫してから空になったプランターが、気になっていたところだった。
今朝学校に行くときに通りがかった開店前のホームセンターの扉に、バーゲンのチラシが貼ってあったのを見た。
よーし、週末に行って何か買おうっと。
「アオハル」なんかより、私にとっては断然そっちの方が大切だった。
「もう、亜澄ってば本当に趣味が地味なんだから……。そういえば、三沢先生の手伝いもしてるよね」
呆れたように言う桜子。
三沢先生とは、生物担当の先生。
学校の緑化活動も担当しており、校内の花壇は先生が管理している。
一年生の時、生物の授業であった植物の話題で私は先生と意気投合し、それからよく一緒に花壇をいじっているのだった。
「うん、最近先生と花壇にミニトマトの苗植えたんだ! うまく育つといいな~」
「笑顔でミニトマトの話をする女子高生……。ま、亜澄のそんなところも面白くて私は好きだけどさ。……あ、じゃあ『アオハル』で植物好きの男子でも探してみたらどう!? いい関係になれるんじゃない?」
と、桜子はにやつく。
今朝学校に行くときに通りがかった開店前のホームセンターの扉に、バーゲンのチラシが貼ってあったのを見た。
よーし、週末に行って何か買おうっと。
「アオハル」なんかより、私にとっては断然そっちの方が大切だった。
「もう、亜澄ってば本当に趣味が地味なんだから……。そういえば、三沢先生の手伝いもしてるよね」
呆れたように言う桜子。
三沢先生とは、生物担当の先生。
学校の緑化活動も担当しており、校内の花壇は先生が管理している。
一年生の時、生物の授業であった植物の話題で私は先生と意気投合し、それからよく一緒に花壇をいじっているのだった。
「うん、最近先生と花壇にミニトマトの苗植えたんだ! うまく育つといいな~」
「笑顔でミニトマトの話をする女子高生……。ま、亜澄のそんなところも面白くて私は好きだけどさ。……あ、じゃあ『アオハル』で植物好きの男子でも探してみたらどう!? いい関係になれるんじゃない?」
と、桜子はにやつく。