千早くんは、容赦が無い
花壇で、一緒に
放課後になって、千早くんと待ち合わせをしていた花壇に行った私。
今日は千早くんはまだ来ていないみたいだ。
昨日、千早くんが立っていた場所で待つことにした私だったけれど。
「よう、如月」
園芸担当の三沢先生が、スコップ片手に花壇の中にいた。
三沢先生は生物担当で、まだ二十代後半の若い男性だ。
授業も面白くて、見た目も結構かっこいいから、生徒からも人気がある。
三沢先生と私は、個人的に結構仲良くさせてもらっている。
生物で植物の組織について勉強した時に、私が熱心に質問しに行ったのがきっかけだった。
そこで家庭菜園の話に広がったことで、自然と学校の花壇の手入れをたまに一緒にやるようになった。
「先生こんにちは。何をやってるんですか?」
「雑草を抜き終わったところだよ。これから肥料を撒こうと思っていたんだけどもう職員会議の時間か……。あ、そうだ如月」
「なんですか?」
「俺の代わりに、ミニトマトの苗のところにこの肥料撒いといてくれないか?」
「えっ、私……」
これから約束あるんですけど、と言おうとした私だったけれど。
今日は千早くんはまだ来ていないみたいだ。
昨日、千早くんが立っていた場所で待つことにした私だったけれど。
「よう、如月」
園芸担当の三沢先生が、スコップ片手に花壇の中にいた。
三沢先生は生物担当で、まだ二十代後半の若い男性だ。
授業も面白くて、見た目も結構かっこいいから、生徒からも人気がある。
三沢先生と私は、個人的に結構仲良くさせてもらっている。
生物で植物の組織について勉強した時に、私が熱心に質問しに行ったのがきっかけだった。
そこで家庭菜園の話に広がったことで、自然と学校の花壇の手入れをたまに一緒にやるようになった。
「先生こんにちは。何をやってるんですか?」
「雑草を抜き終わったところだよ。これから肥料を撒こうと思っていたんだけどもう職員会議の時間か……。あ、そうだ如月」
「なんですか?」
「俺の代わりに、ミニトマトの苗のところにこの肥料撒いといてくれないか?」
「えっ、私……」
これから約束あるんですけど、と言おうとした私だったけれど。