千早くんは、容赦が無い
そんなこと、説明した覚えがなかった。
だけど千早くんは、「ミニトマトに対してかわいそうって思えるって~」って、さっき言っていた。
園芸のことをよく知らなかったら、まだ花も咲いていない苗を、これはミニトマトだなんてわからないんじゃないかな。
すると千早くんは、一瞬ハッとしたような顔をして作業する手を止めた。
だけどすぐにいつもの爽やかな笑みを浮かべて、こう答えた。
「あー、うん。言ったよ、昨日花壇の話をした時に」
「そうだったっけ?」
記憶にないけれど、千早くんがそう言うのなら言ったのかも?
まあ別に、どうでもいっか。
と、些細なことなので私は気にしないことにした。
「探しだして摘むの、結構楽しいな」
作業をしながら、本当に楽しそうに千早くんが言うので、私は嬉しくなった。
「あ、分かる!?」
「うん、なんかミニトマトを世話してる感ある」
「そうそう、これでおいしい実をつけるんだぞーって気分になるの!」
「はは、実ができるの楽しみだね」
「うん!」
そんな風に楽しく会話をしながらやっていたら、あっという間に脇芽は摘み終わった。
だけど千早くんは、「ミニトマトに対してかわいそうって思えるって~」って、さっき言っていた。
園芸のことをよく知らなかったら、まだ花も咲いていない苗を、これはミニトマトだなんてわからないんじゃないかな。
すると千早くんは、一瞬ハッとしたような顔をして作業する手を止めた。
だけどすぐにいつもの爽やかな笑みを浮かべて、こう答えた。
「あー、うん。言ったよ、昨日花壇の話をした時に」
「そうだったっけ?」
記憶にないけれど、千早くんがそう言うのなら言ったのかも?
まあ別に、どうでもいっか。
と、些細なことなので私は気にしないことにした。
「探しだして摘むの、結構楽しいな」
作業をしながら、本当に楽しそうに千早くんが言うので、私は嬉しくなった。
「あ、分かる!?」
「うん、なんかミニトマトを世話してる感ある」
「そうそう、これでおいしい実をつけるんだぞーって気分になるの!」
「はは、実ができるの楽しみだね」
「うん!」
そんな風に楽しく会話をしながらやっていたら、あっという間に脇芽は摘み終わった。