千早くんは、容赦が無い
待ち合わせ
一緒に下校するのがメインの付き合いだった千早くんとは、制服姿でしか会ったことが無い。
最初に「ちぇりー」のふりをした私がカフェで千早くんと会った時も、放課後だったからふたりとも制服だったし……。
でも遊園地で千早くんと会う約束をしている日曜日の今日は、もちろんお互いに私服なわけで。
なんだかそれだけで、私はちょっと特別な気がしてしまった。
いつもはTシャツとかパーカーとかジーンズといった、ラフな格好ばかりの私は、クローゼットの中をかき回して、なんとか薄手のニットとフレアスカートを見つけ出した。
……うん。
悪くない。
着替えて姿見に自分を映し、頷く私。
あー、でも桜子にもっとかわいいコーディーネートの指南を受けておくんだったよ……。
なんて後悔しても遅いけどさ。
洗面所で髪を念入りに整えていたら、時間がギリギリになってしまった。
私は急いで家を出て、千早くんと待ち合わせした駅の改札前に向かう。
遊園地があるのは、私と千早くんの最寄駅から二駅の場所だ。
桜子と涼介くんは違う駅の方が近いから、ふたりとは現地で集合することになっている。
最初に「ちぇりー」のふりをした私がカフェで千早くんと会った時も、放課後だったからふたりとも制服だったし……。
でも遊園地で千早くんと会う約束をしている日曜日の今日は、もちろんお互いに私服なわけで。
なんだかそれだけで、私はちょっと特別な気がしてしまった。
いつもはTシャツとかパーカーとかジーンズといった、ラフな格好ばかりの私は、クローゼットの中をかき回して、なんとか薄手のニットとフレアスカートを見つけ出した。
……うん。
悪くない。
着替えて姿見に自分を映し、頷く私。
あー、でも桜子にもっとかわいいコーディーネートの指南を受けておくんだったよ……。
なんて後悔しても遅いけどさ。
洗面所で髪を念入りに整えていたら、時間がギリギリになってしまった。
私は急いで家を出て、千早くんと待ち合わせした駅の改札前に向かう。
遊園地があるのは、私と千早くんの最寄駅から二駅の場所だ。
桜子と涼介くんは違う駅の方が近いから、ふたりとは現地で集合することになっている。