千早くんは、容赦が無い
 遊園地の駅について電車から降りる時に、興奮した様子の桜子にそう耳打ちされたけれど。

「そ、そうかなあ」

 ジェットコースターの恐怖と戦闘中の私は、歯切れの悪い返事をすることしかできなかったんだ。


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