地獄で待ってて
「んじゃ、質問に答えたし。地獄巡り始めよっか」
「地獄巡り?」
「そっ、地獄巡り。嫌?」
彼女の問いに私は首を振る。
「そっか、良かった!じゃ行こう」
彼女の汗ばんだ手を掴んで私は地獄へと足を進める。
怖くて、でもちょっとワクワクする。
小さい子が遊びに行く感覚はこんな感じなんだろうか。
そう思いつつ私は先程より強く彼女の手を握った。
こうして彼女と私の地獄巡りが始まった。
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