地獄で待ってて
彼女の視線を辿れば針の地面に突き刺さって尚ピクピクと痙攣する人がそこにはいた。
「あれ、キツいよー。さっさと意識飛ばしたほうが良かったのに」
「ずっと苦しいから?」
「あー、それもあるけど…… ほら」
彼女が針の地面を顎で指し示す。
もう一度針に突き刺さっている人を見るが、何が変わっているのか分からなかった。
「…… あっ、針が」
が、更に目を凝らしてよく見てみると痙攣している人の腹から出ている針がさっきより長くなっている。
「そ、あんな感じで落ちてきた人の意識がまだあるって判断すると徐々に針が上がってく仕組み」