敏腕パイロットは契約妻を一途に愛しすぎている
すぐに甘いキスが落ちてきて私はそっと目を閉じる。彼の口付けはゆっくりと頬に移動して顎へ、そして首筋を優しく吸われた。
パジャマのボタンを上から順番に外していった彼の手が下着の肩紐をずらすと、首筋からゆっくりと下に降りていった彼の唇が胸の谷間あたりに触れた。手はやんわりと胸のふくらみを包んでいる。
「んっ……」
襲ってくる快感に耐えられず、くぐもった声が漏れた。慌てて自分の口を手でおさえるけれど、すぐにその手を掴まれてまたシーツに縫い付けられてしまう。
「杏」
匡くんが私の名前を呼ぶ吐息が胸のあたりをくすぐる。脇腹のあたりを優しく撫でていた彼の指が次第に下に降りていき、下着の上から敏感な部分をそっとなぞった。
「や、ぁっん……」
再び漏れた声を塞ぐように匡くんが噛みつくようなキスをする。
その夜、私は彼と初めて結ばれた――。
