触れていいのは俺だけだから
黒いリボンのついた赤い可愛らしいワンピースを着て、鏡の前でくすんだ色の髪をした女性は緊張した様子でメイク道具を取り出していく。そして、慎重に顔にナチュラルメイクを施していった。
「これでいいかな……」
メイクが変ではないかしっかり確認し、大学生の三上杏菜(みかみあんな)はお気に入りのバッグを手に持ち、ワンピースのリボンと同じ黒い厚底靴を履き、ドアを開けた。
夏が近付いている風は優しく、空は見惚れてしまうほど綺麗な青空が広がっている。どこかへ出かけるのにぴったりな天気の下、杏菜は白い壁に青い屋根が可愛らしい建物へと入っていく。建物の看板には、「charme」と書かれている。
ドアを開ければ、チリンとベラが鳴り響き、「いらっしゃいませ」と言いながら、おしゃれな女性が笑顔で近付いてくる。
「カードとお荷物、お預かりします」
「はい」
お店の名前が書かれたカードを杏菜は財布から取り出し、かばんと一緒に女性に手渡す。
「椅子にかけて少々お待ちください」
「これでいいかな……」
メイクが変ではないかしっかり確認し、大学生の三上杏菜(みかみあんな)はお気に入りのバッグを手に持ち、ワンピースのリボンと同じ黒い厚底靴を履き、ドアを開けた。
夏が近付いている風は優しく、空は見惚れてしまうほど綺麗な青空が広がっている。どこかへ出かけるのにぴったりな天気の下、杏菜は白い壁に青い屋根が可愛らしい建物へと入っていく。建物の看板には、「charme」と書かれている。
ドアを開ければ、チリンとベラが鳴り響き、「いらっしゃいませ」と言いながら、おしゃれな女性が笑顔で近付いてくる。
「カードとお荷物、お預かりします」
「はい」
お店の名前が書かれたカードを杏菜は財布から取り出し、かばんと一緒に女性に手渡す。
「椅子にかけて少々お待ちください」
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