触れていいのは俺だけだから
女性に促され、杏菜は柔らかい椅子に座って待つ。その間も、おしゃれをしたお客さんが入ったきて、おしゃれな店員に接客されている。
(ハァ……。ここに来るのは初めてじゃないんだけど、緊張しちゃうな……)
服やメイクはおかしくなかったか、そう杏菜が思っていると、「こんにちは」と声をかけられる。顔を上げれば、長身でモデルのようなスタイルの華やかな顔立ちの男性が立っていた。白のプルシャツにジーンズというシンプルな格好だが、とてもおしゃれに見えてしまう。
「今日のワンピース、すごく可愛いね!もしかしてカットの後、どこか行くの?」
にこやかな笑みを浮かべて話しかけてくる男性は、美容室「charme」で働く美容師の藤木凌(ふじきりょう)だ。杏菜が初めてこのお店に来た時から、カットやカラーを担当してくれている。
「ありがとうございます!そうですね、ちょっと買い物にでも行こうかなって思ってます」
凌の笑顔を見た刹那、杏菜の中で緊張がプツリとなくなり、自然と笑顔が浮かぶ。
(ハァ……。ここに来るのは初めてじゃないんだけど、緊張しちゃうな……)
服やメイクはおかしくなかったか、そう杏菜が思っていると、「こんにちは」と声をかけられる。顔を上げれば、長身でモデルのようなスタイルの華やかな顔立ちの男性が立っていた。白のプルシャツにジーンズというシンプルな格好だが、とてもおしゃれに見えてしまう。
「今日のワンピース、すごく可愛いね!もしかしてカットの後、どこか行くの?」
にこやかな笑みを浮かべて話しかけてくる男性は、美容室「charme」で働く美容師の藤木凌(ふじきりょう)だ。杏菜が初めてこのお店に来た時から、カットやカラーを担当してくれている。
「ありがとうございます!そうですね、ちょっと買い物にでも行こうかなって思ってます」
凌の笑顔を見た刹那、杏菜の中で緊張がプツリとなくなり、自然と笑顔が浮かぶ。