触れていいのは俺だけだから
高校を卒業するまで、杏菜は自分に自信がなくいつも地味でいることを心がけていた。両親が「学生なんておしゃれする必要なんてない」という考えを持っており、杏菜が色付きのリップクリームを塗るだけで、「こんなもの、似合うわけないだろ!」とリップクリームを捨てられた。
だが、高校を卒業する間際に友達から「おしゃれって、若いうちにしかできないものだってあるんだよ。おしゃれをするのは個人に与えられた権利だと思う」と言われ、おしゃれを楽しみたいと思ったのだ。
友達から教わってメイクを覚え、服も雑誌を色々見てそれまで着たことのなかった可愛いものを揃えた。そして、大学に入学する前にボサボサの髪を何とかしようとおしゃれな美容室に足を運んだのだ。それが「charme」で、そこで凌と出会った。
最初はおしゃれな男性の美容師に髪を切ってもらうなど、緊張でいっぱいだった。だが、凌に気さくに話しかけられ、綺麗に髪を切られて重い黒から明るい色に髪が変わった時、生まれ変わったような気分になったのだ。
だが、高校を卒業する間際に友達から「おしゃれって、若いうちにしかできないものだってあるんだよ。おしゃれをするのは個人に与えられた権利だと思う」と言われ、おしゃれを楽しみたいと思ったのだ。
友達から教わってメイクを覚え、服も雑誌を色々見てそれまで着たことのなかった可愛いものを揃えた。そして、大学に入学する前にボサボサの髪を何とかしようとおしゃれな美容室に足を運んだのだ。それが「charme」で、そこで凌と出会った。
最初はおしゃれな男性の美容師に髪を切ってもらうなど、緊張でいっぱいだった。だが、凌に気さくに話しかけられ、綺麗に髪を切られて重い黒から明るい色に髪が変わった時、生まれ変わったような気分になったのだ。