八千代くんのものになるまで、15秒


『もしかしてゲームとかし出すと思ってる?そんなことしないよ』
『はは。そーいう意味じゃないんだけど』



……とまぁ、梓希くんがよく分からないことを言っていたけれど、
何事もなく1時間ほど課題を進めることができた。

少し休もうということになって、こうして2人向き合って麦茶を飲んでいる。



「相変わらず梓希くんの教え方は分かりやすいね。1人じゃこんなに進まなかったよ」

「大げさ。言うほど手伝ってないよ」
「謙虚だなぁ」



苦手な教科とかないのかな。
梓希くんオールラウンダーだからなぁ。

私もお手伝いできたらいいのに。



「真田とは夏休み会う予定はあるの?」
「うん、あるよ。今度プール行くんだ〜」
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