八千代くんのものになるまで、15秒


最初から、下心しかなかったの。
あわよくば、このまま梓希くんの本当の彼女になれたらいいなって、思ったの。



「あの時は、助けてくれてありがとう。
……梓希くんのこと、好きだった」



でも、もう、いいの。
梓希くんのことは、諦める。


ずるいことをしてごめんね。
この数日間、私と一緒にいてくれて、ありがとう。







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