八千代くんのものになるまで、15秒
楽しそうに笑う百合さん。
やっぱり可愛らしい人だなぁっ。
「それと!仁くんから聞いたよ〜?梓希くんと付き合ってるんだよね!」
「え!」
キラキラと目を輝かせる百合さんに、あわあわと焦る私。
た、たしかに付き合っているわけですが!
改まって聞かれると少し照れるっていうか……!
「百合、蓮のやつ困ってんだろが。そっとしとけよ」
「あっ、ごめん、私ったら1人ではしゃいじゃったね……えっと、またゆっくりお話聞かせてね?」
もちろん、と頷くと、嬉しそうに百合さんは笑う。
「私たち、お世話になった先生に挨拶しに来たんだよ。今、梓希くんに呼んでもらったところなの」