八千代くんのものになるまで、15秒


「いいでしょ」と、私に判断を委ねているように聞いてくるけど

ほんの少し、強引さを感じる。




「何から聞きたい?」

「えっ、あ、うーんと……じゃあ、誕生日は……?」




それでも、八千代くんが今だけでも私を選んでくれたのなら、
理由なんか関係なく、それに応えたいと思ったの。






< 40 / 279 >

この作品をシェア

pagetop