八千代くんのものになるまで、15秒





「──じゃあこれで面談終わりな。次の奴教室で待ってると思うから呼んで来てくれ」

「ありがとうございました」




指導室の扉を閉め、ふぅと息を吐く。

進路のことと新しいクラスでのこと。

先生と色々話せたのは良かったけど少し疲れたな。




「えーと、次はー……後藤くんかな?」




面談って出席番号順だったよね。
私の次は確か後藤くんだ。

着いた教室の中へと入り、彼の姿を探す。

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