八千代くんのものになるまで、15秒


整列したままグラウンドへと駆けて行く。

その途中で、百合さんや仁さんと一緒にいる八千代くんの姿を見つけた。


百合さんに何か声をかけられて、柔らかな表情を浮かべる八千代くんを見て、
本当に"良かった"って、思った。


やっぱり私は、八千代くんが笑顔になることをしたい。



「位置について、よーい……」



これからも、その思いは変わらないの。





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