゚・*:Plesance Sinfonia:*゚・
式典会場ではアリスの想像以上になる盛大なパーティが開かれていた。
やっとのことで辿り着いた会場は、天井が全てガラス張りになっている。
陽気な日の光までが二人の姫君の誕生を祝福しているかのようだ。
女王と王女は玉座に座り、その前に姫君二人が座っている。
「綺麗な人・・・。」
二人の姫君はどちらもこの上なく美しい。
しかしどちらが【深緑の薔薇】の狙う姫君かは一目でわかった。
向かって右側にいる姫君がおそらくエヴァ・イニーネ。
そして左がリル・イニーネであろう。
二人に目を奪われていると、先程の女中に背中をばしんと叩かれる。
「いたっ!!!」
「何ぼさっと突っ立ってるんだよ!ほら、こっちにおいで!」
アリスは無理矢理に腕を引っ張られ、客間のような所まで連れて来られた。
そこには膨大な量の荷物が運び込まれていた。
「この部屋にあるもの全部、姫君様宛てのプレゼントやら献上物だからね。
ほら、この子達と同じように一つずつ丁寧に持って行って報告してきな!」
見ると部屋には入れ替わり立ち代り女中達が荷物を持って行っている。
同じことをすればいいようだ。
「リル様とエヴァ様が贈り物をどうしたらいいか言う筈だから、それにきちんと従うように。
その場に置いていっていいならそこに、部屋に持っていくように言われたら部屋に、捨ててもいいならとっとと処分!
贈り物全てに贈り主の名前が書いてあるから、それもきちんとお伝えするんだよ!」
「はいっ!」
アリスは言われた通り、献上された品を一つ選んで手に持った。
これでどうにかリル・イニーネに近付くきっかけは得られた。
後は中庭におびき出すだけだ。
やっとのことで辿り着いた会場は、天井が全てガラス張りになっている。
陽気な日の光までが二人の姫君の誕生を祝福しているかのようだ。
女王と王女は玉座に座り、その前に姫君二人が座っている。
「綺麗な人・・・。」
二人の姫君はどちらもこの上なく美しい。
しかしどちらが【深緑の薔薇】の狙う姫君かは一目でわかった。
向かって右側にいる姫君がおそらくエヴァ・イニーネ。
そして左がリル・イニーネであろう。
二人に目を奪われていると、先程の女中に背中をばしんと叩かれる。
「いたっ!!!」
「何ぼさっと突っ立ってるんだよ!ほら、こっちにおいで!」
アリスは無理矢理に腕を引っ張られ、客間のような所まで連れて来られた。
そこには膨大な量の荷物が運び込まれていた。
「この部屋にあるもの全部、姫君様宛てのプレゼントやら献上物だからね。
ほら、この子達と同じように一つずつ丁寧に持って行って報告してきな!」
見ると部屋には入れ替わり立ち代り女中達が荷物を持って行っている。
同じことをすればいいようだ。
「リル様とエヴァ様が贈り物をどうしたらいいか言う筈だから、それにきちんと従うように。
その場に置いていっていいならそこに、部屋に持っていくように言われたら部屋に、捨ててもいいならとっとと処分!
贈り物全てに贈り主の名前が書いてあるから、それもきちんとお伝えするんだよ!」
「はいっ!」
アリスは言われた通り、献上された品を一つ選んで手に持った。
これでどうにかリル・イニーネに近付くきっかけは得られた。
後は中庭におびき出すだけだ。