花岡みやびの野望とそれに伴う隣人Aの葛藤。
「色んな男と稽古してこそのビッチだよね!!」
「それはなんかエロいけど」
「ありがとう紗良!!」
やっぱり持つべきものは友だ…!!
心からお礼を言うと、その友は力強く頷いた。
「おう!お互い、いい男ゲットしよ!!」
「って紗良は彼氏いるじゃん」
「別れたー」
「え!?うそ!?」
「ほんと。なんかお互い冷めたし、もういいやーって」
「そ、そうだったんだ…」
紗良はバイト先の居酒屋仲間と付き合って、そろそろ三か月だったはず。
付き合う時も突然だったけど、別れも突然だ。
「で、みやびはこのこと須藤くんに言うの?」
ラーメンの汁まで綺麗に飲み干した紗良が、ニヤニヤしながら聞いてきた。
「このことって、飲み会のこと?んー、まぁ会ったら言うかもだけど。なんで?」
「ふーん、そっかー」
ニヤニヤをより深める紗良。
「それは楽しいことになりそうだねー」
「え?どーゆうこと?」
「別に、なんでもなーい♡」