花岡みやびの野望とそれに伴う隣人Aの葛藤。
「…ふーん、合コンね。体操部の男と」
「そうなの!男慣れには絶好の場でしょ?」
「で、そのワンピース着てくわけ」
「だって私が持ってる服の中で一番かわいいんだもん」
「へー…」
缶ビール片手に横目で私を見る須藤は、やけに機嫌が悪そうだった。
「ちょっとー何でそんな機嫌悪いわけ?あ、もしかして私に彼氏できそうで焦ってるとか?須藤彼女いないもんねぇー」
「彼氏?は、笑わせんな。合コン一回行ったくらいで花岡に彼氏できるわけねーだろ。このガサツ喪女が」
「はい!?」
なんかほんっとに機嫌悪そう。
「せっかく予行練習須藤でやろうと思ったのにー」
こんなに機嫌悪いんじゃ無理かも!
「予行練習?あーさっきのアレか(笑)」
「ちょっと(笑)ってなに。人が必死に調べた研究成果を!!」
「いいよ、やってやるよ。予行練習?」
須藤が缶ビールをローテーブルに置く。
頬肘をついて私を見る須藤は完全に私を侮っているようで、小バカにしたような笑みを薄く浮かべていた。
くっそー、こうなったら私の研究成果で、ギャフンと言わせてやる!!