花岡みやびの野望とそれに伴う隣人Aの葛藤。
―――そしてまぁナンヤカンヤで翌日
須藤に誘われるままついっていったあの場所で、(トイレの)壁にドンされる事態になったわけだけど。
「…っん、も、もう無理っ…」
須藤のキスは長かった。
長くてなんか…スゴかった。
いや比べるデータが無さ過ぎてそんな気がするだけだけど。
「甘えたこと言ってんな」
ぎゅっ、と須藤は眉を寄せていた。
まるで何かを堪えてるみたいに。
…まだ怒っているんだろうか。
怒るくらいなら…
「こんなことしなきゃいいのに」
「っお前が言い出したことだろ」
須藤に乱暴に腕をとられて、引っ張られて
そのままベッドの上に放り投げられた。
「った、何す…」
「セックス」
上半身を起こそうとした私の上に覆いかぶさった須藤が
私の両腕をつかんで、ベッドに縫い付けた。
「そのために来たんだから、決まってんだろ?」