花岡みやびの野望とそれに伴う隣人Aの葛藤。




ご愁傷様。





どういう経緯で好きになったのかは分からないが、




たぶん周平がこいつに靡くことはまずないだろう。







周平とは大学に入ってからのまだ短い付き合いだったが、




俺はそう断言できた。







俺と同じくらいサッカーの実力もあり、顔もいいコイツは女にモテるし、





それに分かりやすく派手な女が好きだ。







高校までで言ったら分かりやすくクラスで一番目立つギャルグループの女。






教室の隅っこにいるような地味な女子なんて、名前すら覚えていないようなタイプ。








いつも女や同じような類の男に囲まれてて、そいつらとバカ騒ぎするのに忙しいから






花岡の視線にすら微塵も気づいていないようだった。







まあ気づいたところでたぶん気味悪がられるだけだから、これはむしろ好都合といえる。




< 33 / 102 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop