花岡みやびの野望とそれに伴う隣人Aの葛藤。
まったく失礼な奴だ、人をバイ菌か何かみたいに!
「あのさー、感じ悪いよ?昨日だって突然帰っちゃうし」
「そ、だ、それはっ…!」
須藤の顔がカアッと更に赤くなる。
「…っ俺は、お前と違って色々あんだよ、バーカ!!」
そしてクルッと踵を返すと、偶然後ろにいた八木沢くん(相撲部)にぶつかって弾き飛びそうになりながらも、廊下を走り去っていった。
「…なんなのアイツ」
「なんか、情緒不安定っぽいねー」
「紗良!」
いつの間にか、今日は1限を自主休講した紗良が隣に立っていた。(原因:深刻な寝坊)
「なんかあった?須藤くんと」
「ん?いや…ないと思うけど」
酔っぱらった須藤に急に押し倒されてキスしろとか言われたけど、あれはあくまで講義だし。
「ふーん?」
紗良が意味深な流し目で見てくる。
「まあいいや。今日はみやびに朗報持ってきてやったよ!」
「ろうほー?」
「ん、後で話す。楽しみにしてて!」