記念写真を一枚
ずっと、それこそ永遠と寝ている一週間夢を見続けていた。

幹部全員に、自分の表情が気持ち悪いと蔑まれ(けな)され罵倒された夢を。

それこそ過去に深い傷を負った場所を掘り返すような、酷い夢だった。


いくら叫んでも、泣き喚いても所詮夢の中。

拷問のようにそれは続いたし、休みは一度もない。

実際の幹部がそんなことを言わないのは、理解していた。

だが、あまりにも衝撃が強すぎる。

まだ、拷問の方が良かったと思うほどには。
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