それはもう、叶うことのない恋で。
卒業式の打ち上げ。

友達から、幼馴染とその彼女にサプライズするから手伝ってくれない?と言われたけど、私はする気になれなかったから打ち上げには参加しなかった。


あーあ、最後の日もろくにあいつと話せなかったなぁ。

そんなことを思いながら布団をかぶっていたら、玄関のチャイムが鳴った。


出てみると、そこには幼馴染が立っていた。


「なんで来なかったんだ。」


どうせ、もう会うこともない。

最後くらい文句を言ってやってもいいかもしれない。


そう思った私は、そいつに全部ぶちまけることにした。
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