丘の上の大きな桜の木の下で、また会おう
凱吾「おじさんにお伝えください。
これ以上は、僕にも限度があります。
それに僕は、何があっても鈴嶺を諦めないし放さない。絶対に妻にします。と」
鈴嶺母「凱吾くん…貴方……」
鈴嶺「━━━━━凱くん!ごめんね!
遅くなっ……て…え?どうしたの?」
凱吾と母親のただならぬ雰囲気に、鈴嶺はたじろいだ。
凱吾「ううん。鈴嶺、行こ?
じゃあ、おばさん。鈴嶺をお借りしますね!
また、日曜日の夜“安全に”お返しします」
微笑み、鈴嶺の腰を抱き屋敷を後にした。
凱吾の執事・住江が運転する車に乗り込んだ。
鈴嶺「ママと何を話してたの?」
凱吾「早く、結婚許可してもらえるようにお願いしてたんだ」
鈴嶺「そう…」
凱吾の腕に巻きつくように、抱きついた。
凱吾「鈴嶺?」
鈴嶺「凱くん、あのね…」
凱吾「ん?」
鈴嶺「結婚……」
凱吾「大丈夫」
鈴嶺「え?」
凱吾「絶対、僕が結婚の許可を得てみせる」
鈴嶺「凱くん、気づいてたの?反対されてること」
凱吾「うん。その事、鈴嶺がずっと悩んでたことも」
鈴嶺「そうだったんだ…」
凱吾「鈴嶺が僕と結婚したいって思ってくれるなら、僕は何でもする」
鈴嶺「そんなの、当たり前!凱くんと離れたくない!」
凱吾「うん…僕の方が、放れるなんて無理。
早く、鈴嶺を僕だけのモノにしたい……」
━━━━━━━ギシッ…とベッドが軋む。
二人の口唇が重なって、凱吾の啄むようなキスが落ちていく。
鈴嶺「凱く…待っ、て……」
凱吾を押し返す、鈴嶺。
凱吾「ん?どうして?」
鈴嶺「シャワー浴びてな…」
凱吾「うん、でも我慢できない」
そう言って、更にキスを落としてくる。
鈴嶺「や…それに…夕食もまだ……」
凱吾「わかってる。でも、お願い……」
凱吾の瞳が切なく揺れた。
鈴嶺の押し返す手が、ゆっくりベッドに落ちた。
そして今は、バスタブに並んで浸かっている二人。
鈴嶺「凱くん」
凱吾「ん?」
鈴嶺「結婚…できるよね?私達…」
凱吾「うん、できる!
最終的には、子ども作ろうよ」
鈴嶺「え?」
凱吾「ここに子どもが出来れば、結婚許さざるを得ないよな?」
鈴嶺の腹に触れながら言う。
鈴嶺「でも、凱くん子ども嫌いでしょ?」
凱吾「うん。でも、鈴嶺と結婚する為なら作ってもいい」
鈴嶺「え……なんか、それって……」
結婚する為の、道具みたいな……
凱吾「ん?」
穏やか表情で鈴嶺を見る、凱吾。
鈴嶺は“初めて”凱吾が恐ろしいと思っていた。
“凱吾が、一番冷酷で、鈴嶺の為に“しか”動かない”
これ以上は、僕にも限度があります。
それに僕は、何があっても鈴嶺を諦めないし放さない。絶対に妻にします。と」
鈴嶺母「凱吾くん…貴方……」
鈴嶺「━━━━━凱くん!ごめんね!
遅くなっ……て…え?どうしたの?」
凱吾と母親のただならぬ雰囲気に、鈴嶺はたじろいだ。
凱吾「ううん。鈴嶺、行こ?
じゃあ、おばさん。鈴嶺をお借りしますね!
また、日曜日の夜“安全に”お返しします」
微笑み、鈴嶺の腰を抱き屋敷を後にした。
凱吾の執事・住江が運転する車に乗り込んだ。
鈴嶺「ママと何を話してたの?」
凱吾「早く、結婚許可してもらえるようにお願いしてたんだ」
鈴嶺「そう…」
凱吾の腕に巻きつくように、抱きついた。
凱吾「鈴嶺?」
鈴嶺「凱くん、あのね…」
凱吾「ん?」
鈴嶺「結婚……」
凱吾「大丈夫」
鈴嶺「え?」
凱吾「絶対、僕が結婚の許可を得てみせる」
鈴嶺「凱くん、気づいてたの?反対されてること」
凱吾「うん。その事、鈴嶺がずっと悩んでたことも」
鈴嶺「そうだったんだ…」
凱吾「鈴嶺が僕と結婚したいって思ってくれるなら、僕は何でもする」
鈴嶺「そんなの、当たり前!凱くんと離れたくない!」
凱吾「うん…僕の方が、放れるなんて無理。
早く、鈴嶺を僕だけのモノにしたい……」
━━━━━━━ギシッ…とベッドが軋む。
二人の口唇が重なって、凱吾の啄むようなキスが落ちていく。
鈴嶺「凱く…待っ、て……」
凱吾を押し返す、鈴嶺。
凱吾「ん?どうして?」
鈴嶺「シャワー浴びてな…」
凱吾「うん、でも我慢できない」
そう言って、更にキスを落としてくる。
鈴嶺「や…それに…夕食もまだ……」
凱吾「わかってる。でも、お願い……」
凱吾の瞳が切なく揺れた。
鈴嶺の押し返す手が、ゆっくりベッドに落ちた。
そして今は、バスタブに並んで浸かっている二人。
鈴嶺「凱くん」
凱吾「ん?」
鈴嶺「結婚…できるよね?私達…」
凱吾「うん、できる!
最終的には、子ども作ろうよ」
鈴嶺「え?」
凱吾「ここに子どもが出来れば、結婚許さざるを得ないよな?」
鈴嶺の腹に触れながら言う。
鈴嶺「でも、凱くん子ども嫌いでしょ?」
凱吾「うん。でも、鈴嶺と結婚する為なら作ってもいい」
鈴嶺「え……なんか、それって……」
結婚する為の、道具みたいな……
凱吾「ん?」
穏やか表情で鈴嶺を見る、凱吾。
鈴嶺は“初めて”凱吾が恐ろしいと思っていた。
“凱吾が、一番冷酷で、鈴嶺の為に“しか”動かない”