丘の上の大きな桜の木の下で、また会おう
杏樹「………」
鈴嶺「杏ちゃん、大丈夫?」
鈴嶺と杏樹は、トイレに来ていた。
離れに備え付けがあるのだが、酔いざましにと本館まで歩き、トイレに来たのだ。
杏樹「うん、大丈夫よ」
鈴嶺「杏ちゃん、恋人さんいるんでしょ?」
杏樹「え……」
鈴嶺「この前ね、凱くんとデートしてたら見かけたの。声、かけようとしたんだけど、人が多くて見失っちゃって……」
杏樹「そうなんだ…」
鈴嶺「相手の方の顔、あんま見えなかったんだけど、どんな方なの?」
杏樹「優しいよ、とっても。
私を一番に考えてくれる。私が会いたいって言ったら、いつでも会いに来てくれる。どこにいても、どんなに遅くなっても……」
鈴嶺「フフ…そうなんだぁー!素敵だね!」
杏樹「うん…」
鈴嶺「今度、紹介して?」
杏樹「え?あ…う、うん」
鈴嶺「フフ…嬉しいな~!杏ちゃんの彼氏さん、どんな人かなー?」
鈴嶺の思ってるような綺麗な人じゃないよ……
ニコニコして思いを膨らませる鈴嶺を見ながら、杏樹は心の中で呟いていた。
志田「あれ?杏?」
トイレから出ると、なんと志田がいた。
杏樹「え?嘘…なんで……」
鈴嶺「杏ちゃん、お知り合い?
こんばんは!」
小さく頭を下げ、鈴嶺が志田に挨拶をする。
志田「こんばんは!」
鈴嶺「えーと…杏ちゃんとは、どのような……」
志田「あ、俺は杏のこ━━━━━」
杏樹「おじ様!!」
鈴嶺・志田「え?」
杏樹「親戚のおじ様なの」
鈴嶺「へぇー!そうなんですね!
私は、宝正 鈴嶺と申します。
杏樹ちゃんと、仲良くさせていただいてます!」
微笑み言った、鈴嶺。
その鈴嶺の微笑みに、志田も微笑む。
志田「俺は、志田 久史。杏の…叔父のそのまた叔父かな?」
鈴嶺「へぇー!
私、てっきり彼氏さんかと……」
杏樹・志田「え?」
杏樹「………なんで?」
鈴嶺「ほら、デートしてるとこ見たって言ったでしょ?確か、こんな感じの方だったなって!」
杏樹「あー、似てるかも?」
鈴嶺「でしょ?なんだか、お似合いだけどなぁー
…………なんて(笑)」
杏樹「………」
思わず、鈴嶺から視線をそらす。
志田「…………鈴嶺ちゃん、悪いんだけど…少し杏を借りていいかな?すぐに部屋に帰すから」
微笑み鈴嶺に言う、志田。
鈴嶺「はい!わかりました!
…………杏ちゃん、また後でね!」
鈴嶺がタタタッと駆けていった。
志田「杏」
杏樹を抱き寄せる。
杏樹「ごめん…なさい……嘘、ついて…」
杏樹も志田にしがみついた。
鈴嶺「杏ちゃん、大丈夫?」
鈴嶺と杏樹は、トイレに来ていた。
離れに備え付けがあるのだが、酔いざましにと本館まで歩き、トイレに来たのだ。
杏樹「うん、大丈夫よ」
鈴嶺「杏ちゃん、恋人さんいるんでしょ?」
杏樹「え……」
鈴嶺「この前ね、凱くんとデートしてたら見かけたの。声、かけようとしたんだけど、人が多くて見失っちゃって……」
杏樹「そうなんだ…」
鈴嶺「相手の方の顔、あんま見えなかったんだけど、どんな方なの?」
杏樹「優しいよ、とっても。
私を一番に考えてくれる。私が会いたいって言ったら、いつでも会いに来てくれる。どこにいても、どんなに遅くなっても……」
鈴嶺「フフ…そうなんだぁー!素敵だね!」
杏樹「うん…」
鈴嶺「今度、紹介して?」
杏樹「え?あ…う、うん」
鈴嶺「フフ…嬉しいな~!杏ちゃんの彼氏さん、どんな人かなー?」
鈴嶺の思ってるような綺麗な人じゃないよ……
ニコニコして思いを膨らませる鈴嶺を見ながら、杏樹は心の中で呟いていた。
志田「あれ?杏?」
トイレから出ると、なんと志田がいた。
杏樹「え?嘘…なんで……」
鈴嶺「杏ちゃん、お知り合い?
こんばんは!」
小さく頭を下げ、鈴嶺が志田に挨拶をする。
志田「こんばんは!」
鈴嶺「えーと…杏ちゃんとは、どのような……」
志田「あ、俺は杏のこ━━━━━」
杏樹「おじ様!!」
鈴嶺・志田「え?」
杏樹「親戚のおじ様なの」
鈴嶺「へぇー!そうなんですね!
私は、宝正 鈴嶺と申します。
杏樹ちゃんと、仲良くさせていただいてます!」
微笑み言った、鈴嶺。
その鈴嶺の微笑みに、志田も微笑む。
志田「俺は、志田 久史。杏の…叔父のそのまた叔父かな?」
鈴嶺「へぇー!
私、てっきり彼氏さんかと……」
杏樹・志田「え?」
杏樹「………なんで?」
鈴嶺「ほら、デートしてるとこ見たって言ったでしょ?確か、こんな感じの方だったなって!」
杏樹「あー、似てるかも?」
鈴嶺「でしょ?なんだか、お似合いだけどなぁー
…………なんて(笑)」
杏樹「………」
思わず、鈴嶺から視線をそらす。
志田「…………鈴嶺ちゃん、悪いんだけど…少し杏を借りていいかな?すぐに部屋に帰すから」
微笑み鈴嶺に言う、志田。
鈴嶺「はい!わかりました!
…………杏ちゃん、また後でね!」
鈴嶺がタタタッと駆けていった。
志田「杏」
杏樹を抱き寄せる。
杏樹「ごめん…なさい……嘘、ついて…」
杏樹も志田にしがみついた。