丘の上の大きな桜の木の下で、また会おう
佐木「それなら、いいんです……」
と、呟く佐木。
紀信「でも、何かあるんですか?
佐木さんがそこまで必死なの、意外です」
佐木「…………お嬢様が大学に入学して落ち着いてきた頃……」
紀信「え?」
佐木「お嬢様のご友人から、合コンに誘われたんです。
でもお嬢様には、女子会って言って誘ってきた。
いざ、待ち合わせのお店にお連れすると、男性もいて慌ててお嬢様と引き返そうとしたんですが、敵わなくて……
その事はすぐに凱吾様に知られてしまい、そしたら凱吾様………」
紀信「え?何…を…?」
━━━━━━━━━━━━━━━━
凱吾『━━━━━鈴嶺!!』
鈴嶺『え!!?凱くん!!?』
友人『え!!?鈴嶺、誰?ヤバい…カッコいい…/////』
鈴嶺『恋人だよ!だから、言ったでしょ?
私、恋人がいるって!』
凱吾『鈴嶺、何で男がいる?
“女子会”って言ってただろ?』
鈴嶺『あ、違うの!!
私も女子会って聞いて来たの。そしたら、その……』
凱吾の雰囲気が、恐ろしく落ちていく。
凱吾『鈴嶺、帰ろ』
鈴嶺『うん』
凱吾に駆け寄る、鈴嶺。
男性『ちょっと待ってよ!食事くらいいいじゃん!鈴嶺ちゃんを置いてってよ!』
男性『そうだよ!彼氏さんから奪ったりしないからー!』
凱吾『は?食事くらいとはなんだ?
奪ったりしない?そんなの当たり前だ。
お前等レベルが、僕から奪えるわけがない。
お前等のような人間、僕の世界では“クズ”だ。
お前等のような人間がいるから、世の中…バカが増えていくんだ。
この世の未来の為に、死んでくれ。
大丈夫だ。お前等が死んだところで、周りが悲しむだけで、誰も困らない』
男性『は?てめぇ、バカにしてんの!?』
凱吾『バカになんかしてない。
そもそも、相手にもしてない』
男性『なっ…!!!?てめぇ!!勝手なこと言ってんじゃ━━━━━え……!!!!?』
凱吾に殴りかかろうとして、動きが止まる。
店内も凍ったように固まる。
凱吾『鈴嶺の前で、手を上げるな。
鈴嶺にこれ以上、汚いものを見せるなクズ』
凱吾は男を睨み付けているだけなのに、闇の中にいるように恐ろしい。
凱吾『お前等、ただで済むと思うなよ』
凱吾が鈴嶺の友人達を見据えた。
『え………』
凱吾『鈴嶺に嘘ついて連れ出した代償、払ってもらう』
佐木「━━━━━その後、お嬢様のご友人達は大学を退学し、どうなったかわかりません。いまだに消息不明です」
紀信「そんな……」
佐木「紀信様は、凱吾様にとって大切な仲間。
しかしお嬢様が絡むと、それは跡形もなくなる。
凱吾様は、お嬢様を失わない為なら“何でも”します。本当に“何でも”」
と、呟く佐木。
紀信「でも、何かあるんですか?
佐木さんがそこまで必死なの、意外です」
佐木「…………お嬢様が大学に入学して落ち着いてきた頃……」
紀信「え?」
佐木「お嬢様のご友人から、合コンに誘われたんです。
でもお嬢様には、女子会って言って誘ってきた。
いざ、待ち合わせのお店にお連れすると、男性もいて慌ててお嬢様と引き返そうとしたんですが、敵わなくて……
その事はすぐに凱吾様に知られてしまい、そしたら凱吾様………」
紀信「え?何…を…?」
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凱吾『━━━━━鈴嶺!!』
鈴嶺『え!!?凱くん!!?』
友人『え!!?鈴嶺、誰?ヤバい…カッコいい…/////』
鈴嶺『恋人だよ!だから、言ったでしょ?
私、恋人がいるって!』
凱吾『鈴嶺、何で男がいる?
“女子会”って言ってただろ?』
鈴嶺『あ、違うの!!
私も女子会って聞いて来たの。そしたら、その……』
凱吾の雰囲気が、恐ろしく落ちていく。
凱吾『鈴嶺、帰ろ』
鈴嶺『うん』
凱吾に駆け寄る、鈴嶺。
男性『ちょっと待ってよ!食事くらいいいじゃん!鈴嶺ちゃんを置いてってよ!』
男性『そうだよ!彼氏さんから奪ったりしないからー!』
凱吾『は?食事くらいとはなんだ?
奪ったりしない?そんなの当たり前だ。
お前等レベルが、僕から奪えるわけがない。
お前等のような人間、僕の世界では“クズ”だ。
お前等のような人間がいるから、世の中…バカが増えていくんだ。
この世の未来の為に、死んでくれ。
大丈夫だ。お前等が死んだところで、周りが悲しむだけで、誰も困らない』
男性『は?てめぇ、バカにしてんの!?』
凱吾『バカになんかしてない。
そもそも、相手にもしてない』
男性『なっ…!!!?てめぇ!!勝手なこと言ってんじゃ━━━━━え……!!!!?』
凱吾に殴りかかろうとして、動きが止まる。
店内も凍ったように固まる。
凱吾『鈴嶺の前で、手を上げるな。
鈴嶺にこれ以上、汚いものを見せるなクズ』
凱吾は男を睨み付けているだけなのに、闇の中にいるように恐ろしい。
凱吾『お前等、ただで済むと思うなよ』
凱吾が鈴嶺の友人達を見据えた。
『え………』
凱吾『鈴嶺に嘘ついて連れ出した代償、払ってもらう』
佐木「━━━━━その後、お嬢様のご友人達は大学を退学し、どうなったかわかりません。いまだに消息不明です」
紀信「そんな……」
佐木「紀信様は、凱吾様にとって大切な仲間。
しかしお嬢様が絡むと、それは跡形もなくなる。
凱吾様は、お嬢様を失わない為なら“何でも”します。本当に“何でも”」