憧れのあなたとの再会は私の運命を変えました～ハッピーウェディングは御曹司との偽装恋愛から始まる～

俺は、少し離れたソファに座って里桜と話した。


まるで相談室にでも来たかのように話し始める。


千隼先生とのこと、同僚の碧川 恭介君のこと…


どんどん言葉が溢れ出てきて、胸にとどまっていたものを全部吐き出してるみたいだった。


里桜はいったいどれだけ心をパンパンにしてたんだろうか。


誰かに話すと心が軽くなる。


俺が里桜にとってそういう存在でいられるなら、それは兄妹として喜ばしいことだ。


『…よくわかった。なるほどな。それにしても里桜ってさ、意外にモテるんだな』


『か、薫ちゃん！！ひどくない？その言い方』


里桜の顔を覗き込むと、真っ赤になってる。


こういうとこ、昔からたまにあるな。


『とにかくさ、里桜が決めたことなんだろ？だったらそれでいいんだよ。千隼先生の彼女…じゃない、彼女のフリ、それを一生懸命やればいい。里桜は先生を助けたいって思ったんだろ？』