憧れのあなたとの再会は私の運命を変えました~ハッピーウェディングは御曹司との偽装恋愛から始まる~
『うん…千隼先生、お見合いしたくないって本当に困ってたから』


『だったら、その役を思いっきり上手に演じてやれよ』


『そ…そう、だよね』


ちょっと考え込むような仕草を見せた。


『本当、不器用だよな』


千隼先生は…


『えっ?』


『あ、いや、何でもない。とにかく、お前は女優だ。助演女優賞を取れるくらい頑張れ!』


『ちょっと笑わないでよ、真剣に話してるのに』


『それと、その碧川君のことは…今は普通に同僚として接していればいいと思う。何も考えず自然に。考えたって答えなんか出ないんだから、それで、里桜の気持ちがどう動くか。その気持ちに素直に従えばいいんだ。無理することや焦ることはない』


俺も、鏡子のこと自然に好きになってた。


当たり前のように惹かれあって… いつの間にか仲間から恋人に。


気づけば俺の妻として側にいてくれる。
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