憧れのあなたとの再会は私の運命を変えました~ハッピーウェディングは御曹司との偽装恋愛から始まる~
『本当に素敵ですね。社長、お父様の理想が詰まったお店なんですね』


千隼先生が微笑む。


『お待たせ致しました』


ウエイターさんが、いろいろな料理を次々と運んできてくれた。


どれもこれも見た目もこだわっていて美味しそうだ。


私達はワインで乾杯して食事を始めた。


乗ってきた車は晴月家の運転手さんが乗って帰ってくれて…


晴月家は、そういうことが出来る家柄なんだなって改めて思った。


きっと運転手さんだけじゃなくて、執事さんとかお手伝いさんとか…お抱えシェフとか、たくさんの人が働いてるんだろうな。


千隼先生はマンションで一人暮らしみたいだけど、ご実家はいったいどんな立派なお屋敷なんだろう。


想像もつかないくらいの大豪邸なのかな。


『千隼先生。あの大きな絵画…写真みたいに綺麗ですね。青い…月?』


私は、ふと目に入った絵が気になった。


『ああ。ブルームーンだ』
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