憧れのあなたとの再会は私の運命を変えました～ハッピーウェディングは御曹司との偽装恋愛から始まる～

『千隼先生のおじい様とおばあ様が新婚旅行で見た月。それをこの絵の中に永遠にとどめるなんて、そんなロマンチックな話、素敵過ぎます』


心の中が温かくなるような、キュンとするような…何ともいえない気持ちになった。


『確かに…ロマンチックだな』


『おじい様は、だからLUNA BLU「ブルームーン」をホテルの名前にされたんですか？』


『ああ。イタリア語のルーナブルという発音がとても気にいったらしくて…』


本当に美しい名前だと思う。


『そうだったんですね。私が入社したいと思った理由の1つがホテルの名前でした。LUNA BLUって、すごく惹き付けられるというか…魅力のある名前だなって』


『それは良かった。でも、本来ブルームーンといっても本当に月が青くなる訳じゃない。大気中のほこりなんかが影響して、たまたま青く見えるだけらしい』


『え！？そうなんですか？本当に青い色の月があるんだと思ってました』


初めて聞いてちょっと驚いてる。