憧れのあなたとの再会は私の運命を変えました～ハッピーウェディングは御曹司との偽装恋愛から始まる～

『あ、ありがとう…でも私、そんなこと全然気付かなくて、ただびっくりして。恭介君の想いをどう受け止めたらいいのか…』


って、そんなこと言われても困るよね。


好きか嫌いか、その答えが知りたいんだよね。


こんな時、なんて言えばいいのかな…


『里桜、ごめん、急に。いいんだ、返事とか急がないから』


『あっ、う、うん…ごめん』


本当に自分の気持ちもわからないし、使うべき言葉もわからない。


一生懸命な恭介君に申し訳ないよ。


『本当はね、まだ告白するつもりは無かったんだ。でも、この前、超イケメンの家庭教師を見た時に…ちょっと焦ってしまったっていうのが本音』


『千隼先生を？』


『うん。瞬間的に思ったんだ、この人に里桜を取られるんじゃないかって。もちろん、里桜は自分のものじゃない。なのに俺、何考えてるんだろうってずいぶん落ち込んでしまって』


そうだったんだ…