憧れのあなたとの再会は私の運命を変えました~ハッピーウェディングは御曹司との偽装恋愛から始まる~
『未来のことはわからないよ。里桜と晴月部長、里桜と俺。誰とどうなるのかなんて…今はわからない。だから、ものすごく不安なんだ。俺、里桜にフラレるの、めちゃくちゃ怖い』


ベンチに座ったまま私を見つめる恭介君の瞳がとても綺麗で…


私、言葉が出てこなくなった。


『ごめん、また困らせた。本当ダメだ、俺』


『ごめん。恭介君の気持ち、嬉しいよ。だけどね、私、恋愛のこととかしばらく考えて生きてこなかったから…急で頭が混乱しちゃってるんだと思う。全然何も上手く言えないで、ごめんね』


お互いが何度も謝って…


何だか本当に動揺してる。


恭介君のこと嫌いじゃない。


カッコいいし、素敵な人だし、性格だって好きだよ。


でもやっぱり…


恭介君を男性として「好き」かって聞かれたらわからない。


たぶん…今は違う?


これから先のことなんて、確かにわからないけど、でも…


この思い、今は口に出来なかった。


仕事のモチベーションとして私のことを思ってくれてるならなおさらだった。
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