沈黙の戦い〜凛々しい棋士のギャップ〜
「え?え?匠がプリンス?」

「た、たくみ〜美羽はプリンスの事、匠って呼びすて??」

「……」ショックを受けている父親。

「はじめまして、美羽とお付き合いしてます葉加瀬匠です」

「お、お付き合い〜。美羽いつの間に⁉️」

「最近?」

「ちょっと、なんで教えてくれなかったの?」

「なんでって言われても…匠はどうしてここに?」

「今日会う約束してただろう?」

「いやっ、マンションに来るものだと……」

「それは、俺の美羽が心配だから」ギロッと啓太の父親を見る。

「すみません。これで失礼します。啓太帰ろう」肩を落とし啓太を抱っこしたまま、荷物を受け取りトボトボと帰っていく。

「プリンスはこのために?」

「ええ」

「何の事?」全くわかっていないのは美羽だけだ。



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