先輩と甘い初恋はじめました。

「…………確かに」



私も律貴先輩を見て、ドキドキしたりする。円香さんにだって………モヤモヤしたりする。


そっか。


私は…………律貴先輩のことが好きなんだ。



「小橋さん。私、恋………してます」


「うん。頑張れ。どういう状況かわからないけど応援してるよ」



まっすぐ応援されて、スッキリした気分になった。私、律貴先輩のことが好きなんだ。


ようやく、このモヤモヤの正体の気持ちがわかって納得した。円香さんを見てモヤモヤするのも全部嫉妬なんだ。


全部、由香の言う通りだった。



「………琥珀?」


「はい!?」



この気持ちが恋だとわかってスッキリしていると後ろから声をかけられた。


後ろを振り返ってみると………



「り、律貴先輩………」



円香さんの隣に立って驚いている律貴先輩がいた。お似合いの2人を見てさっきよりもズキッと胸が痛む。
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