先輩と甘い初恋はじめました。
それじゃあ、俺の長年の片想いは………?
「私のことはやっぱり遊びだったんですか!?」
「琥珀、話を聞いてくれ!」
「いや!おかしいと思ったんです。律貴先輩みたいなイケメンでキラキラな人が私と一緒にいるなんて。松井さんのことだって隠してたじゃないですか」
怒ったように叫ぶ琥珀。
完全に円香とのことを誤解してる。片想いする相手なんて最初から決まってるんだよ。
ずっと、ずっと………琥珀が好きなんだ。
琥珀との時間が遊びなわけない。
「もう、私に関わらないでください!明日も律貴先輩には会いません!」
そう言ってスタスタと歩き出す。
頼むから、待ってくれ。俺の話を聞いてくれ。
「琥珀!待って!」
「ねぇ、律貴。明日の予定なくなっちゃったね。私と一緒にお祝いしようよ」
「円香!いい加減にしろ!円香、もう俺には近づくな!わかったな!?」