先輩と甘い初恋はじめました。
突然可愛いと言われてびっくりする。そんな言葉は私から程遠いと思っていたので、驚くに決まってる。
「はぁ………ほんと、琥珀は無自覚すぎる。俺がどんだけ琥珀を求めてるか知ってる?」
「えっ、それってどういう…………んっ、」
先輩がわけのわからないことを言い出したと思えば急に顔を近づけて…………私のくちびるに律貴先輩のくちびるが合わさった。
…………私、今…………キスされてる?
頭の中がふわふわして。
律貴先輩の温もりを感じて。
律貴先輩とのキス………は嫌じゃなかった。
「………ん、はぁ、はぁ………律貴先輩?何して………んっ、」
くちびるが離れたかと思うとまた私のくちびるにキスを落とす。
なんて………こんなに心地いいんだろう。
私のファースト・キスが………律貴先輩で良かった。
「琥珀。明日、琥珀に伝えたいことがある。お願いだから、明日………一緒に誕生日をお祝いしよう」