先輩と甘い初恋はじめました。
誕生日
ードキドキ………。
「へ、変じゃないかな。大丈夫かな」
翌日の朝。
私は早い時間に起きて、準備に追われていた。髪を丁寧にセットしたり、前日に何度も着たり脱いだりを繰り返したコーデをもう一度チェックしたりとバタバタ過ごしていた。
だって今日は誕生日。
ただの誕生日じゃなくて奇跡的に同じ日に生まれた律貴先輩と一緒にお祝いするのだ。
そして今日………私は律貴先輩に想いを告げる。
今まで片想いしていたけどそれは卒業。
明日から新しい1歩を踏み出せるようにきちんと想いを告げて、片想いは終わりにする。
私の初恋は叶うか分からないけど、やると決めたからには中途半端には終わしたくない。
「よし。今日は精一杯楽しむぞ!」
最後のチェックを終えた私は気合いを入れて、カバンを持って部屋を出る。
今日のコーデにはちょっと自信があるんだ。