先輩と甘い初恋はじめました。
ずっとドキドキしっぱなしで、これからデートだって言うのにいろいろ不安になってきた………。
「あ、そうだ」
歩き出そうと1歩踏み出した時、律貴先輩が私を見てにっこり微笑む。
え、なんだろう。
「お誕生日おめでとう。琥珀」
「…………っ、律貴先輩………。先輩もお誕生日おめでとうございます」
そっか。
今日は私たち2人の誕生日なんだ。
律貴先輩に会うってだけでいっぱいいっぱいだったけど、こうして2人でお祝いできて幸せ。
「じゃ、行こっか」
「はい!」
私が頷くと満足そうに笑う。隣に並んで歩く。律貴先輩にドキドキが伝わってないかな。
今日はまだ始まったばかり。
これからなんか楽しいことありそうな予感です。
***
「わぁ、久しぶりの遊園地だ!」
「ふはっ、琥珀、めっちゃはしゃいでんね」
久しぶりの遊園地に興奮していると律貴先輩が吹き出した。