先輩と甘い初恋はじめました。
「なんで笑うんですか?遊園地、久しぶりなので興奮するのは当たり前じゃないですか」
笑われるほど興奮してたかな。
恥ずかしくなった私はムキになってそう言ってみる。
「怒んないでよ」
「もー。律貴先輩、楽しくないんですか?」
あんまり笑うもんだから意地悪なことを聞いてみた。私はこんなに楽しいのに、律貴先輩ってばなんか余裕すぎじゃない?
「…………楽しいよ?ただ………」
「ただ?」
「琥珀が可愛すぎて遊園地に集中出来ないんだよ。だから琥珀のせい」
「………そ、そんなこと言われたら………勘違いしちゃいますよ……」
「勘違い?」
律貴先輩は可愛いを連呼するもんだから勘違いしそうになる。私が可愛くないことくらい自覚しているのに。
だけど律貴先輩にそう言われると不思議と自信がついて本気で勘違いしそうになる。
「勘違いじゃないと思うよ?」