先輩と甘い初恋はじめました。
「あれ?急に大人しくなっちゃった」
「り、律貴先輩が脅すからですよ………」
「大丈夫だよ。琥珀がどこにいても俺が必ず見つけてあげるから」
ぎゅうっと握る手に力を込めてそう言ってくれた。まるで彼女にでも言うようなセリフに口をパクパクさせることしかできなかった。
ほんとに、どれだけかっこいいんですか。
これ以上かっこいいこと言わないでくださいよ。
「照れてる琥珀可愛い」
「ま、また可愛いって………!」
「まぁまぁ。今日は特別な日なんだし?思いっきり楽しも。まずはどれから乗る?」
またもや可愛いと言われて顔を赤くする私。
だけど律貴先輩はめちゃくちゃ余裕そうな表情で遊園地の地図を見ていた。
もうっ。
律貴先輩についていけないよ。
どうしてくれんのさ。
「ジェットコースター乗りたいです!」
「まじで?」
「はい!今日はとことん楽しみますよ!」