先輩と甘い初恋はじめました。
「んーん。別に。………だいぶ復活した?」
よくわからないけど律貴先輩が心配してくれるのは嬉しい。今日はずっと隣にいることができて幸せだ!
「はい。復活しました!そろそろ時間ですけど最後に何か乗ります?」
ちらっと時計を見ながら提案する。今の時刻は午後の3時半過ぎ。
いつの間にか時間はたっていて、夕方に近づいている。プレゼントを渡したいんだけど、帰り際で渡した方がいいのかな。
「えーっとね、あれに乗ろうよ。遊園地のシメといったらあれじゃない?」
「あれって…………観覧車………ですか?」
律貴先輩が指さした先にあったのは大きな観覧車。観覧車に乗るイメージなかったから一瞬戸惑った。
「そう。琥珀と乗りたいなって思ってたんだ。いいでしょ?」
うっ、そ、そんな目で見ないでください………。
先輩のうるうるした目を見てキュンとする私。それは反則でしょ………。