先輩と甘い初恋はじめました。

も〜…………。



「わ、わかりました………。乗りましょう!」


「本当に!?やった!」



私がOKすると素直に喜ぶ律貴先輩。その姿も可愛くて。


胸がキュンとうずいた。




***


か、観覧車の中って、こんなに距離が近かったっけ………!?



「今日天気良くて良かったな。最高の誕生日になったよ」


「は、はい。そうですね………」



先輩がなんか言ってるけど全然頭に入ってこない!


先輩と距離が近いせいで話の内容がちっとも頭に入ってこない。あれから、観覧車に乗るために列に並んだんだけど………。


観覧車に乗るやいなや、私の隣に座ってきたではないか!


あまりの距離の近さに心臓がバックン、バックンいっていて顔から湯気がでそう。


こ、この距離………心臓に悪すぎるっ!



「琥珀?」


「は、はい!」


「そんなに緊張しなくても大丈夫だよ」



いやいや、無理ですって。
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