先輩と甘い初恋はじめました。
この笑顔、何回見てもドキドキするし、あの時を思い出させてくれるな。
「そ、そろそろ帰りましょうか。だいぶ時間もたちましたし………わっ」
立ち上がろうとする琥珀を引き止めて俺の方へ引き寄せる。琥珀の温もりを感じて、幸せに浸った。
「き、急にどうしたんですか?こ、ここ、遊園地………」
恥ずかしいのかモゾモゾと俺の腕の中で暴れる琥珀。俺は逃がさない、と言わんばかりに抱きしめる腕に力を込めた。
「はぁ………俺、めちゃくちゃ幸せ。このまま琥珀を離したくない」
諦めたのか、動くのをやめた琥珀に聞こえるように、わざと耳元でつぶやく。
もっと俺を感じて。
もっと頭の中、俺でいっぱいにして。
「そ、それは………私の心臓が壊れますっ!お願いですから離してくださいー!」
「そんな琥珀も可愛い」
「ひ、人の話を聞いてくださいよ!」
幸せいっぱいだけどこれ以上抱きしめていると琥珀に嫌われそうだから渋々離れた。